ootemonn.JPG佐竹藩 久保田城跡「本丸 大手門」。 茶会のエントランス

 

6月の第一日曜日、今年は7日でした。千秋公園で毎年大規模なお茶会が開催される事をご存知でしょうか?私も数年前までは全く知らなかったのですが。この時期に城跡で行われるお茶会は秋田市だけだそうです。粋な秋田!なかなかやりますね!でもまたしても若人に知られてないから・・・ちゃんと宣伝しなさいよ。(お茶会の出席者はほぼ年配の方、高校生または留学生なんです。)

なぜ私が知っているか?皇漢堂を長くご愛顧下さっている患者さまにお茶の先生がいらして、少し日本女性のたしなみをご教授頂く機会がありました。そんな御縁がなければ今までも知らなかったかもしれません。

お茶初心者なので、何となく気後れしながらも3年前に初めて行った千秋茶会、青葉薫る清々しい陽気の中に頂く一献のお茶の美味しさ、400年前の佐竹・久保田城の登場人物であるかのような妄想も働き、とっても気に入ってしまったのであります♪

そんな訳で今年も、第37回千秋茶会です。

panf.JPG パンフレット。今年のテーマは「誠心」です

 

毎度のことですが、日曜は皇漢堂は休みでないので、また院長の許可を頂き、2~3時間程抜けだし♪ 市場に愛車(自転車 笑)を駐め、会場へ。(ナカイチに駐めれば良かった!!自転車・バイクは無料なんですよ。)

今年は石州流・遠州流のお手前を拝見することに。お茶のことに関しては、うちの治療院にはお詳しい方々が沢山いらっしゃるので、敢えて無学をさらすことは止めておきましょう(^^;)

写真で雰囲気を味わって頂ければ・・・

reception.JPG各受付。こちらに500円券を渡し、入場券を頂く

sekijihyou.JPG 入場券(と呼んでいいのかしら?)。

sekisyuu hana.JPG 石州のお薄。大きい泡の粒と、小さい泡の粒が混じるのが特徴

sekisyuu kasi.JPG 石州のお菓子、「沢辺のほたる」。石州のお菓子は少し珍しくて、毎年素敵!一番のお薦めです。 

 

sekisyuu ohanaJPG 石州のお花。野の花の可憐な美しさ・・・

ennsyuu  otemae.JPG 遠州流のお手前。やはり男性のお手前は素敵です!

ensyuu kasi.JPG 遠州のお菓子「落とし文」。

ennsyuu ousu.JPG ぎゃー!写真撮る前に半分飲んじゃった!石州とは違って細かい泡のみ。

ensyuu odouguJPG 遠州の今回のお道具。お茶器は輪島塗りの「青貝」。この写真では見づらいけれど、キラキラした貝殻が塗りつけてあって、とってもモダン!

ensyu hana.JPG 遠州のお花。石州のものと比べて、大ぶりで大胆なイメージでした。石州も遠州も武家手前だそうです。

茶会 風景.JPG この様な雰囲気の中・・・至福の一椀を頂きます。

 

普段、バタバタ過ごしている私ですが、茶会に参加し、お手前をじっくり見ている時ばかりは、「日本の伝統の素晴らしさ」はもちろん、「時間の尊さ」が本当に心に染みいります。

1つ1つの所作に全く無駄なく、それでいて一秒一秒に重みがあること、こんなに大勢の人々が集まり、梢や小鳥のざわめきも感じながらも、そこに存在するのは「静」のみです。

この瞬間に堪能している一秒と、普段のバタバタの一時間、どちらに重みがあるだろうか?

日常でもこんな風に余裕を持って、時間をゆったりと過ごすよう努力しよう・・・それでなければ日本人じゃない・・人間じゃない・・・うむ。・・なんて毎年決意しながら、千秋公園を出たその場から猛ダッシュで治療院に帰る私。「急げ~!!」

案内図JPG 来年はどの流派に行こうかな?