脈診など東洋医学的な診断を大切にし個人の体質に寄り添う鍼灸(はり・きゅう)治療

治療の流れ

個々の体質に寄り添う

鍼灸院では、病院のように、様々な画像診断や検査を行うわけではありません。では、どのように患者さんの治療方針を立て、治療を行うのか、不安な方もいらっしゃると思います。おおよそ以下のような流れで、診察・施術を行います。

診察

  • ご本人の症状の訴え
  • 日常の行動、職業、精神状態、食生活などから、病の背景を探る
  • 自然環境が体内に及ぼしている悪影響を考慮(風、寒、暑、燥、湿、熱)
  • 身体が現在の気候や気象(運気)に沿った状態であるか
  • 脈診、舌診、腹診、触診、検査法(運動測定)から不調を観察
  • その他、顔色、歩き方、他全身の症状はどうか
証の決定
  • どこに失調があるか(経絡※・五臓六腑)
  • 病の性質はどのようなものか
      • 陰・陽 …陰性か陽性か
      • 寒・熱 …寒性か熱性か
      • 表・裏 …身体の表面にいるか奥にいるか
      • 虚・実 …虚弱の邪か旺盛の邪か

このような診察を行い、「証(しょう)(症状、病名)」を決定します

施術内容の決定
  • 治療すべき経絡・ツボ
  • どんなはりの手技を使うか
  • どのくらいの本数・強さで
  • きゅうはどの程度

以上を決定し、施術を開始します。
東洋医学では、この様な診察を経ていますから、肝臓の不調に足のつぼを使って施術したり、舌の状態で胃腸の不具合を知ることができるのです。特に当院では、先代より多くの意を注いできた診察法、「脈(みゃく)診(しん)※」に重点をおき、身体に自然である古典的鍼灸学の診察・施術を基本にしております。
※経絡・・・人間の基本的構成要素である「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の運行ルートであり、五臓六腑と連絡し、栄養を補います。
※脈診・・・首や手首にある動脈の性質より、体内の失調を探る診察法です

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