60代男性 退職後塾講師

●病歴 一年前より時折、左の顔面が引っ張られるような感覚がある。最近になり、力が入らず水など流動物がもれる時がある。加えて一か月前より左の後頭部~側頭部に痛みがある。大学病院を受診、MRI・CTともに異常所見なしし。塩分制限はされている。

●他  高血圧、高脂血症、前立腺肥大、過活動膀胱、腎嚢胞(クレアチニン・白血球数高値。経過観察)、糖尿病境界型、慢性胃炎

●所見他 顔面運動は、頬のふくらませ・口笛動作が左やや弱。開眼やしわ寄せに異常なし。両頸部(特に左)に非常なこわばりがあり、鎖骨~肩甲骨あたりまで重苦しいとのこと。便秘。アルコール量多め。

脈症ー(病脈は左)浮・洪・数 肝虚熱症

舌症ー胖大、裂、薄白、潤厚 湿熱症

腹症―小腹拘急

●治療・経過

初診  飲食物の停滞による湿熱、肝腎の深部の冷えなども背景にある。下肢のツボを使い、特に肝臓の経絡を主軸に使用。胃腸のツボも入念に。

顔面両頬部・頭部・頸部を中心に浅く、細めの鍼で刺鍼後、カーボン灯で照射。

二診目 顔面のひきつれが多少緩んだとのこと。頭痛と肩まわりの痛み・重苦しさに変化なし。

初診よりも刺激量を多少加える。顔面部、肩甲部にパルス通電。顔面部と腹部にカーボン照射。

三診目 顔面部は効いている気がするとのこと。肩の痛みは多少良いか。こわばりは取れてきたのを感じる。頭痛が変わらない。

四診目 顔面部、水をこぼしたり、ということはなくなった。ひきつれに関しては確実に効いている気がするとのこと。現在は肩のこりと頭痛。肩・頸部は以前よりはよい。頭痛、左だけでなく右にもでることがある。左鼠径部が痛くなることがある。

五~七診目 顔面部はほぼ気にならない。肩・頸部も良いが、使いすぎると辛くなる。こわばりは大部良い。頭痛も以前より良い気もするが、気圧が上がるとやはり重くなる。寒くなって腰もいたくなってきた。

 

一番の主訴であった顔面のひきつれが改善され、初診から3か月経った現在も異常はありません。七診までは一週間に1~2度来院されておりましたが、七診以降は二週間~三週間に一度程度、現在は主に腰痛と夜間頻尿が主訴。また肩痛、頭痛が出てきたときに、来院されております。

 

 

 

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